パラドール デ トレド宿泊記|Parador de Toledo

パラドールデトレドの夜景

画家エル グレコが愛した古都トレドの絶景を望む。
古都トレドの旧市街を見おろす丘の上の名門ホテル、パラドール デ トレド(Parador de Toledo)に宿泊しました。

今回は、パラドール デ トレドに宿泊した感想を、お部屋や眺望の写真とともにご紹介します。

パラドールデトレド Parador de Toledo

パラドールデトレド ホテルの外観写真

パラドールデトレド(Parador de Toledo)はスペインのホテルチェーン、パラドール(Paradores)が運営するホテルのひとつ。

パラドールは1928年、シエラ デ グラドス山脈の麓にてオープンしたパラドール デ グレドスを皮切りに、長い歴史や文化を持つ遺産や建物を活かしたホテルチェーンとしてスペイン全土にて展開しています(2017年現在94ホテル)。

パラドールデトレドの魅力は高台の立地。
お部屋から世界遺産の古都トレドを見おろす景趣は代えがたく、旧市街からの遠さ・アクセスの悪さを差し引いても、その魅力は余りあるほどです。

ホテルランクは四つ星でありながら、旧市街の五つ星ホテルの倍の宿泊料金となります。
それだけパラドールデトレドの眺望に価値があるのでしょう。

ミラドールバッジェ(展望台)から坂を自力で歩いて上ってきた分、眺望への期待は膨らむばかり。

レセプション前のホール壁面には、エルグレコが描いたイエス キリストと12の弟子の絵が飾られています。
パラドールデトレドにある絵はレプリカで、本物はエルグレコ美術館に飾られています。

パラドールデトレドに宿泊された暁にはエルグレコミュージアムもぜひチェックを!

スーペリア ツインルーム Superior Twin Room

ベッドルーム

パラドールデトレド スーペリアツインルーム

パラドールデトレドのお部屋には「シティビューのスーペリアルーム」と「プールビューのスタンダードルーム」があります。

パラドールデトレドに宿泊するのであればシティビュー(スーペリアルーム)でないと意味がないといっても過言ではないでしょう。

今回は1人旅のため本当はシティビュー スーペリアルームのダブルサイズベッドが良かったのですが、予約せずにだらだらしていたらシティビューはスーペリアツインルーム(Superior Twin Room)のみになっていたので、急いでBooking.comで予約しました。

www.booking.com/hotel/es/parador-de-turismo-de-toledo.ja.html

パラドールデトレド ホテル内マップ

わたしが宿泊したのは411号室(上記写真緑のマークが付いている客室)。
最上階シティビュー中央付近のお部屋でした。

お部屋の場所がどこになるかによってもトレド旧市街の見晴らしが変わりそうです。

WiFiは客室エリアも含めて無料です。
ユーザーIDパスワードの入力なしですぐ使えました。

シティビューの眺望

パラドールデトレド シティビュー

パラドールデトレド シティビュー

お部屋のテラスから望むトレド旧市街の街並みです。

アルカサルやトレド大聖堂サンフアンデロイエス教会、周囲を囲うタホ川まで180℃の眺望を楽しめます。
パラドールデトレド宿泊者が味わえる絶景、醍醐味です。

そして最も素晴らしいのは夕刻。
この記事の最後にマジックアワーの眺望をご紹介します。

バスルーム

パラドールデトレド バスルーム

パラドールデトレド バスタブ

パラドールデトレド シャワー

パラドールデトレド

バスアメニティにはシャンプー・コンディショナー、ボディーソープ、ボディーミルク、手洗い用石鹸。
すべて爽やかな香りで好みでした。

パラドール系列すべて同じアメニティを使用しています。

ミニバー

パラドールデトレド ミニバー

パラドールデトレド ミニバー

ミニバーの値段も比較的良心的で、Cerveza(Beer)€2.65、Aqua(Water)€2.25など。
パラドールデトレドの周辺にはお店など何もありませんので、街で買い逃しても安心です。

プール

パラドールデトレド プール

敷地内にプールもあります。
1月ということもありプールはおろかプールビューのお部屋に誰も泊まっていないらしく、静寂に包まれ閑散としていました。

そしてこの後、トラブル発生!
泳げる時期ではないからか?プールの出入り口がオートロックだったため、プールの中に締め出されてしまう羽目に(汗

立入禁止の階段と芝生を歩いてBarの展望デッキの外側まで向かい、柵を飛び越えてホテル内へジャンプ。
Barの展望台にいる人々から「何者?…」という冷ややかな視線が突き刺さりましたが、ええ、まぎれもなく宿泊者です。

レストラン

パラドールデトレド レストラン

評価が二分されるパラドールデトレドのレストランですが、ランチ、ディナー、朝食と3度も利用してしまいました。
夏場はテラスでも食事ができるみたいです。

結論から言うと、ランチ・ディナー・朝食ともに突出した何かがあるか?と答えは「ない」、つまり普通です。

ランチ

パラドールデトレド ランチ

ランチのスターターはヴィネグレットソースのかかったリンゴにゴートチーズのサラダ。日本ではあまり見ない組み合わせなのが新鮮。

メインはSepia Burguer。
セピアはイカ墨のことだと勘違いしていたのですが、イカバーグでした。
こちらも食感が面白かったです。

ディナー

パラドールデトレド ディナー

一眼レフのコンパクトフラッシュにトラブルがありサラダの写真がないのですが、湯せんして皮をむいたトマトと唐辛子、ゆで卵、ツナをオリーブオイルで和えたサラダが美味しかったです。

メインの牛肉はお値段の割に…。

朝食

パラドールデトレド 朝食

朝食はビュッフェ。
トレドの急な坂で体力を奪われていたので、キウイフルーツや牛乳、豆乳などがあったのは助かりました。

夕景・夜景

パラドールデトレド シティビューのお部屋

パラドールデトレドの眺望で最も素晴らしいのは夕刻。
夜景ではありません!
太陽が沈み始めて街に電球色の灯りが灯った後のマジックアワーです。

パラドールデトレドの夜景

トレド大聖堂とアルカサル。
リズミカルに配置された暖色系の街灯も綺麗です。

美しすぎるマジックアワー、遥か西に連なる山々のグラデーション。

奥のライトアップはサンフアンデロスレイエス教会。

パラドールデトレドの眺望

綺麗に保存された中世の街並みや美しい夕景は世界中に数あれど、パラドールの丘から見下ろす夕景はもはや異次元の域です。

完全に陽が沈むまで眺めていましたが、やはりベストは夕刻。
ライトアップされていない建物が目視できるぐらいが一番美しかったです。
真っ暗になるとトレドの街並みの特徴である「高低差」が把握しづらく、立体感がなくなります。

夕方まで旧市街で観光する場合は、タクシー乗り場のあるアルカサル or エルグレコ美術館の場所をチェックしておきましょう。
わたしは、マヨール広場前が朱く染まっているのを見て、急いでタクシーでホテルに戻りました。

パラドールデトレドの場所・行き方・アクセス

パラドールデトレドの最大のデメリットが、アクセスの悪さ。

トレド駅からは坂を上って約44分と修行僧レベル。
特に夏場はかなりしんどそうです。

レンタカー移動でない場合は、タクシー移動が主となります。

わたしはミラドールデルバッジェ(展望台)から公道を歩いてホテルに向かいましたが、わずか数100メートルの距離でも坂が急なので大変でした。
ミラドールからパラドールデトレドまで実測徒歩17分。

タクシー料金の目安

トレド旧市街とタホ川の南側(展望台、パラドール)をタクシー移動した際のタクシー料金を残しているので、トレドご旅行計画の参考にしてみてください。

タクシーのルート 料金 補足
アルカサル→ミラドールデルバッジェ €8.85 アルカサル前の乗り場から
パラドールデトレド→カテドラル €9.05 迎車
アルカサル→パラドールデトレド €7.10 アルカサル前の乗り場から

手荷物を預ける場合はバスターミナルのコインロッカーへ

トレド滞在が1泊で且つパラドールに宿泊する場合、手荷物のスーツケースをどこに預けるか?ポイントになる方が多いと思います。

坂が多いトレド旧市街をスーツケースを引っ張って観光するのは非現実的ですし、手荷物があると観光施設へ入場できないこともあるでしょう。

わたしは別のホテル(旧市街側)も含めてトレドで2泊(パラドール、フォンテクルストレド)したため困ることはありませんでしたが、手荷物を預けることができる場所は旧市街北側バスターミナルのコインロッカーぐらいと思います。
トレド駅にコインロッカーはありません。

感想・総評

パラドールデトレドは、トレド旧市街の絶景を日中だけでなく夜間も満喫できるのが最大の魅力。

朱に染まるトレド旧市街、闇夜に浮かぶ大聖堂とアルカサルのライトアップは、観光バスやソコトレインで僅か数分ミラドールデルバッジェにアクセスするのとは比較できません!

悠久の時を経てもなお変わらない世界遺産トレド旧市街の眺望を見つつ、ゆっくりくつろいでお過ごしください。

住所:Cerro del Emperador, s/n, 45002 Toledo
電話番号:+34 925 22 18 50
チェックイン:12:00〜
チェックアウト:〜12:00

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