トレド大聖堂(カテドラル)|Catedral de Toledo

トレド大聖堂 夜景

1986年に世界文化遺産登録された古都トレド。世界遺産トレドを代表するトレド大聖堂(Catedral de Santa María de Toledo)を訪れました。

スポンサーリンク

トレド大聖堂(Catedral de Santa María Toledo)

トレド大聖堂の外観写真

トレド大聖堂(Catedral de Santa María de Toledo)はフランスゴシック様式をベースにムデハル様式の装飾が細部に取り入れられたゴシック様式の大聖堂です。

大きさは全長120m、幅59m、高さ44.5m(鐘楼の高さは92m)。フェルナンド3世時代の大司教ドン ロドリゴ ジメネスの命の下1227年に着工が開始され、グラナダ奪還翌年の1493年にカトリック両王時代に完成を迎えます。

トレド大聖堂 免罪の門

西側のファサード、免罪の門(Puerta del Perdón)。現在その扉は閉じられていますが、15世紀にはこの扉を通り懺悔をすると許しを与えられたことから免罪の門と名付けられています。

門の上部には銅製の双頭の鷲に、カステーリャ イ レオンの紋章・グラナダのザクロが描かれています。

トレド大聖堂のチケット・料金

トレド大聖堂のチケット売り場
大聖堂+鐘楼への入場料(Complete Tour) €12.50
大聖堂の入場料(Museums) €10.00

チケット売り場はトレド大聖堂の南向かいにあります(トイレもあり)。

トレド大聖堂の入場料は€10.00です。鐘楼(塔)への入場も希望する場合はセット価格€12.50となります。鐘楼もアクセスする場合はチケット購入時にComplete Tourのチケットがほしい旨伝えてください。鐘楼へは入場制限があるため、決められた時間の合同ツアーとなります。わたしはこの手の鐘楼や塔は必ず上るようにしているので上りましたが、トレドの時間がない方は上る必要がないかも…。鐘楼の様子もご案内しますので参考にしてみてください!

オーディガイドは料金に含まれていますが、日本語ガイドはありません。

トレド大聖堂 入場チケット

身廊

トレド大聖堂 身廊 トレド大聖堂 バラ窓

思わず息を飲むゴシック様式のアーチを見上げると、ゴシック建築の大聖堂の象徴である、バラ窓のステンドグラスが見えます。単体の華やかさではパリのノートルダム大聖堂に劣りますが、身廊の両脇に並んだステンドグラスと並んで見上げた時の美しさといったら。

トレド大聖堂の形状が綺麗なラテン十字形になっていることが内部からも把握できます。

チャペル

トレド大聖堂 メインチャペル

メインチャペルにはキリストの生涯が階段状に描かれるゴシック様式の祭壇画があります。

トラスパレンテ

トレド大聖堂 トラスパレンテ

トレド大聖堂で最大の見どころ、トラスパレンテ(El Transparente)。ゴシック様式の大聖堂の中で異彩を放つバロック様式の祭壇画です。

形容詞の「transparente=透明な」の字のごとく、上部につくられた開口部から注ぐ自然光により、大理石や青銅、絵画で表現された作品の表情が変わります。開口部は東向きのため、午前中に訪れるとはっきりとした光彩が彫刻にあたり陰影が出ることでより美しく見えるのではないかと思います(わたしが訪れたのは夕方だったので柔らかい光でした)。

聖歌隊席

トレド大聖堂 聖歌隊席

教会参事会室

トレド大聖堂 教会参事会室

歴代トレド大司教の絵が並ぶ参事会堂室。周囲を囲うフレスコ画はフアン デ ボルゴーニャ(Juan de Borgoña、1494-1536)の作品。

不祥事などで失脚した大司教の顔色は悪く十字を切る右手を下げていたり、18世紀中盤の大司教はカツラを付けていたり、描かれる歴代大司教のその姿からそれぞれの時代背景を探るのも面白いです。

参事会室の天井を見上げるとイスラムの幾何学模様を発見。至る所にイスラム文化を垣間見ることができるスペイン・トレド大聖堂ならでは。

サンティアゴ礼拝堂

トレド大聖堂 サンティアゴ礼拝堂 トレド大聖堂 聖ヤコブ

十二使徒の1人サンティアゴの礼拝堂です。サン=聖 ティアゴ=ヤコブ。844年にイスラム教徒と戦ったグラビーホの戦いで白馬に乗ったヤコブが現れキリスト教徒を救った伝説が壁面に描かれています。

ホタテ貝は聖ヤコブの象徴であり、カミーノ デ サンティアゴを往くサンティアゴ巡礼者のシンボルでもあります。

聖具室

トレド大聖堂 聖具室

大聖堂北側の聖具室には数々の宗教が展示されています。

トレド大聖堂 聖具室 フレスコ画

天井に描かれるフレスコ画はイタリア人画家ルカ ジョルダーノ(Luca Giordano、1634-1705)の作品。

トレド大聖堂 エルグレコの聖衣剥奪

中央に位置するのはエル グレコ(El Greco、1541-1614)の代表的作品『聖衣剥奪(El expolio、1577-1579)』。聖具室に入った瞬間に目に入るセンターの赤の鮮やかさが印象的。

宝物室

トレド大聖堂 宝物室

1492年にグラナダを奪還し誕生したスペイン帝国はアメリカ大陸を植民地化し現地のインディオを奴隷にして金と銀の採掘をさせスペイン本国に持ち帰りました。

宝物室の中央に飾られるゴシック様式の聖体顕示台は金細工職人のエンリケ デ アルフェ(Enrique de Arfe)が制作したものでコロンブスが持ち帰った金を使用しています。制作に要した期間は1517〜1524年と約8年にもなります。バロック式の台座は18世紀に作られたもの。

高さは2.50メートルにも及び、当時世界の覇権を握っていたスペイン帝国の繁栄を象徴するかのようです。

鐘楼(Bell Tower)

身廊の北端にある重厚な木の扉を開けて回廊へ抜けると、大聖堂の厳かな静寂とは趣が異なる静けさが待っています。鐘楼は合同ツアー(往復で30分程度)になっており5分前に階段前に集合します。

トレド大聖堂の鐘楼の建設は14世紀に始まり、尖塔の高さは地上92mです。途中幾つかの階段に分かれており、歩を一歩ずつ進めていきます。

第一の階段の天井にはムデハル様式の装飾。

外の回廊から市庁舎前のアユンタミエント広場を見おろして。

トレド大聖堂 鐘楼

鐘楼のファサードもスペインゴシック様式の中にムデハル様式の影響が垣間見えます。

トレド大聖堂 鐘

鐘のあるレベルに辿り着きました。鐘楼ツアーでアクセスできるのはここまで。

眺望は四方望めますが、柵があるのはもちろんその柵まで距離があるためパノラマビューではありません。眺めはあまり期待しないでくださいね。

丘の上のホテル、パラドールデトレド展望台ミラドールも見えます。

トレド大聖堂の場所・行き方・アクセス

トレド大聖堂はトレド旧市街のほぼ中央部にあります。東側のソコドベール広場から徒歩7分、ユダヤ人地区にあるエルグレコ美術館から徒歩8分です。

トレド大聖堂の開館時間

住所 Calle Cardenal Cisneros, 1, 45002 Toledo
電話番号 +34 925 22 22 41
営業時間
  • 月〜土:10:00〜18:00、18:30閉館
  • 日・祝:14:00〜18:00、18:30閉館
定休日 1/1、12/25

(その他特殊な日程があります。詳細はトレド大聖堂の公式ウェブサイトでご確認ください)

まとめ

トレド大聖堂 夜景

トレド大聖堂は過去に見たゴシック建築の大聖堂(ノートルダム大聖堂・ウェストミンスター寺院・ケルン大聖堂)とは異なり、内部にムデハル様式のデザインが随所に入っています。かつて様々な宗教・文化が交錯したスペイン、古都トレドの独自性を堪能できる大聖堂でした。

お読みいただきありがとうございます。気に入った記事がありましたらSNSでシェアしていただけると嬉しいです。