世界遺産ドゥブロヴニク旧市街の北側にある標高412mのスルジ山(Srđ)。
スルジ山の山頂から望むドゥブロヴニクの街も素敵でした。
この記事では、スルジ山へのアクセス(ロープウェイ、徒歩)および山頂からの昼・夜の写真をまとめて掲載します。
スルジ山 Srđ
スルジ山(Srđ)はドゥブロヴニク旧市街の北側にある標高412メートルの山。
1812年、フランス皇帝ナポレオン・ボナパルトにより築かれた砦「Fort Imperial」に、ナポレオンが贈呈した十字架が佇んでいます。
セルビアとの独立戦争では戦場のひとつとなったために、十字架ごと破壊されました(現在の十字架は再建されたもの)。
頂上からはスルジ山の稜線と並行するように並んだアドリア海の煌めく海岸線、照りつける太陽のような色をしたテラコッタの瓦屋根、ロクルム島の緑、グルージュ港を望むことができます。
多くの観光客を魅きつける、ドゥブロヴニクで訪れるべきスポットです。
スルジ山の場所・行き方・アクセス
ドゥブロヴニク旧市街からのスルジ山への主なアクセス方法は
- ケーブルカー
- 徒歩、
- タクシー
ケーブルカーは料金が高いものの、最も時短。
徒歩は無料であるものの、時間を要します(下り片道の実測値でピレ門まで約70分でした)。
タクシーはケーブルカーよりも料金が安いですが「旧市街周辺の渋滞」を考えると避けたほうがよいかもしれません。
ケーブルカー(ロープウェイ)
ドゥブロヴニク旧市街北側からスルジ山まで伸びる全長778.2mのケーブルカー(Dubrovnik Cable Car)。
海抜38.0mから405.0mまで、3分30秒で結びます。
日本では形状からロープウェイと呼ぶことが多いですが、海外ではこの手のロープウェイをケーブルカーと呼ぶケースが見受けられますね。
ケーブルカーの公式サイトによればその歴史は古く、1969年にオープン。
現在は32人乗り(スタッフ+1人)ですがオープンした当初は15人乗りだったようです。
ケーブルカー(ロープウェイ)のチケット料金
種類 | 往復(Round trip) | 片道(One way) |
Adult | 140.00クーナ | 60.00クーナ |
Chilt(4〜12才) | 85.00クーナ | 40.00クーナ |
ケーブルカーのチケット価格は大人が往復140kn、片道60kn。子供が往復85kn、片道40クーナ。
手持ちのガイドブック(Lonely Planet、地球の歩き方)の表記よりも値段が上がってます。
長期間デフレが続くうえに観光業が苦手な日本の観光地では考えられないほどに高い金額に感じますが、これが世界標準です。
チケットは旧市街のブジャ門を出た場所でも購入できますが、乗り場でも購入できます。
クレジットカード決済も対応しており、VISA、Master Card、アメックス、ダイナース利用可。
JCBは不可。
今回はハイシーズンの8月を訪れましたがそれほど混雑しておらず、2、3回分の待ち時間で乗ることができました。
乗車人数を32人単位できっているため、並び順の運が良ければ旧市街方面のスペースを取れるかもしれません。
1月、12月 | 9:00〜16:00 |
2月、3月、11月 | 9:00〜17:00 |
4月、10月 | 9:00〜20:00 |
5月 | 9:00〜21:00 |
9月 | 9:00〜22:00 |
6月、7月、8月 | 9:00〜0:00 |
スルジ山山頂からの眺望
ナポレオンの十字架の前が展望台になっており、ドブロブニク旧市街とロクルム島を望めます。
ドゥブロヴニクの南東側にあるロクルム島。
グルージュ港方面を見おろして。
ナポレオン・ボナパルトが贈呈した十字架(復元)。
北方面。背の低い尾根の向こうに霞がかかった山脈のあたりは隣国ボスニア・ヘルツェゴビナ。
レストラン パノラマ Restaurant Panorama
スルジ山頂にあるレストラン&バーのパノラマ(Restaurant Panorama)。
ドゥブロヴニクの絶景を眺めながら、美味しい食事をいただけます。
日本ではこの手のレストランは眺望は良いけれど食事はパッとしない…というケースがありがち。
ところが、パノラマは眺望が魅力的なうえに、食事も美味しかったです。
どの料理も観光地価格ではありますが、旧市街の人気レストランと同じぐらいの価格水準でした。
住所 | Srđ ul. 3, 20000, Dubrovnik, Croatia |
電話番号 | +385 20 312 664 |
営業時間 | 9:00〜0:00 |
徒歩ルート(歩き)
スルジ山から下山する際には、徒歩で旧市街まで降りてみました。
スルジ山頂の城砦からドゥブロヴニク旧市街ピレ門まで下りの実測値で70分。
十字架周辺ではお目にかかれなかったグルージュ港周辺の景色。
フヴァルやコルチュラ、スプリット行きのカタマランやイタリア・バーリ行きのフェリーが出港する港です。
道中は拳サイズの石が転がる悪路のため、膝に負担がかかります。
トレッキングシューズ推奨です。
夕刻・夜景
別日の夕暮れ時にスルジ山を再訪。
夕景と夜景を撮影してみました。
ロープウェイとグルージュ港の向こうに沈む夕日。
稜線から東の方を見ると、Bosancaというエリアに30人以上の人が集まっているのを確認できました。
これは想像に過ぎませんが、Bosancaの南の丘からだとドゥブロヴニク旧市街と夕日を同じ画角に収めて撮影できるのかもしれません。
改めてドゥブロヴニクを訪れる機会があればぜひ訪れてみたいポイントです。
夜間はドゥブロヴニクの魅力の大部分を占める「オレンジ瓦の街並みと紺碧のアドリア海」を一切見れません。
夕景と夜景をセットで鑑賞するのは良いと思いますが、夜景だけ見に来るのは推奨しません。
ドゥブロヴニク旧市街とロクルム島を収めた4Kタイムラプス動画を撮影してみました。
ドゥブロヴニク観光 紺碧とテラコッタの美しい街(クロアチア、世界遺産)