1972年開催の札幌冬季オリンピックのジャンプ競技の舞台となった、大倉山ジャンプ競技場(Okurayama Ski Jump Stadium)を訪れました。
大倉山ジャンプ競技場 Okurayama Ski Jump Stadium, Sapporo
札幌市街地の西側、大倉山の斜面にある大倉山ジャンプ競技場(Okurayama Ski Jump Stadium)。
1928年、札幌を訪れた秩父宮雍仁親王が「札幌に冬季オリンピックを開催するには大型ジャンプ台と西洋式ホテルを造る必要がある」という発案が、この場所にジャンプ競技場が造られる契機となります(西洋式ホテル:1934年開業の札幌グランドホテル)。
ホテルオークラの創業者でもある大倉財閥の大倉喜七郎男爵が札幌市に寄贈し、1932年「大倉シャンツェ」と命名。
1972年の冬季オリンピック札幌大会のタイミングに合わせて改修工事がなされ、現在の大倉山ジャンプ競技場という名称に改称されました。
www.sapporo.travel/find/sports/okurayama_viewing_point/
南側に藻岩山。
左手は円山、中央は神社山。
その向こうには札幌ドームが見えます。
北海道大学のポプラ並木、つどーむ、丘珠空港。
今回は偶然にも選手の皆さんの練習風景も見ることができました。
そのスケールと眺望に圧倒されます。
アプローチを滑走し、空気を切り裂くように飛び立った後を訪れるひとときの静寂。
「新国立競技場がレガシーになる」と言われてもピンときませんが、一方で大倉山ジャンプ競技場については、今もこうして若い選手たちの練習場となり、同時に光資源にもなっている。
ジャンプ競技場の下にあるミュージアムの螺旋階段で、マスクを着けた1人の男性とすれ違いました。
事務室に入っていかれたその男性が持つ優しそうな目元と雰囲気だけでも、(おそらく)どなたか分かりました。
1998長野冬季五輪のジャンプ団体で金メダルを獲得したメンバーの1人、原田雅彦さんだと思います。
2020年現在は全日本スキー連盟の常務理事・雪印メグミルクスキー部の監督としてご活躍されているそうです。
大倉山ジャンプ競技場の場所・行き方・アクセス
札幌の地下鉄東西線「円山公園駅」からバスで約15分。
日中は「くらまる号」、夜間は無料シャトルバスの「大倉山夜景号」があります。
乗り場や運賃の最新情報は大倉山ジャンプ競技場の公式サイト(下記リンク)にてご確認ください。
マップコード:9 485 070