富良野西岳の山麓にあるホテル、新富良野プリンスホテル(Shin Furano Prince Hotel)の宿泊記です。
新富良野プリンスホテル Shin Furano Prince Hotel
富良野西岳の北東側斜面に見える富良野スキー場。
スキー場は「南側の富良野ZONE」と「北側の北の峰ZONE」に分かれており、それぞれの山麓にプリンスホテル系列のホテルがあります。
南側が新富良野プリンスホテル(1988年開業)、後者が富良野プリンスホテル(1974年開業)。
今回宿泊したのは、新富良野プリンスホテル(Shin Furano Prince Hotel)。
高台に位置する富良野最大規模のホテルは、周囲のあらゆる場所からその姿を確認できます。
富良野市内だけでなく、中富良野・上富良野の展望台からも。
ホテルの名称に「新」を冠するものの、1988年開業のためそれなりの年月を重ねた宿泊施設。
しかし、ただ古いだけではありません。
ホテル敷地内のあらゆる場所が、脚本家の倉本聰氏が描いたTVドラマ「富良野三部作(『北の国から』『優しい時間』『風のガーデン』)」の舞台になっています。
光るモニターを通して見ていた世界が、実際に目の前に現れる。
森の喫茶店「珈琲 森の時計」は『優しい時間』で主人公が開いた喫茶店。
「風のガーデン」はその名の通り『風のガーデン』の舞台として。
倉本聰氏プロデュースの「Soh’s Bar」は『風のガーデン』で物語の中に登場。
ホテルのロビーと「ニングルテラス」は『北の国から ’98時代』のシーンで。
これほどまでにTVドラマのストーリーと結びついたホテルは、まさに稀有。
総客室数は407室。
建物は地上12F建、客室は2F〜11Fにあります。
新富良野プリンスホテルの広大な敷地。
各施設の最新情報・営業時間の案内は、公式サイトにてご確認ください。
www.princehotels.co.jp/shinfurano/
『北の国から ’98時代』にて、純が手続きをしたカウンターにてチェックイン。
この大理石、この曲線。
ポケットからぐしゃぐしゃの一万円札を取り出して後ろを振り返れば、正吉と螢。
ツインルーム Twin Room
宿泊する客室はツインルーム(Twin Room)。
広さは28㎡です。
客室の向きは西側(山側)。
ベッドルーム
広々とした28㎡の客室。
大きなスーツケースを床に広げても余裕があります。
ベッドの寝心地は硬め。
この点は好みが分かれそうです。
大きな窓からはスキー場の斜面を望めます。
パウダースペースを兼ねたデスクが一台、ワイドスパンのソファがあります。
お茶は煎茶とほうじ茶のティーバッグ。
湯沸しに時間を要する古いポットがあります。
ミネラルウォーターの用意はなく、蛇口の水を飲料水として使います。
ミネラルウォーターがほしい方は、客室階の自販機、1Fのショップで入手しましょう。
お部屋用の使い捨てスリッパと、館内の温泉へ行く際に利用できるスリッパの2種類。
温泉へ行く際は、バスタオルとフェイスタオルをお部屋から持って行きます。
ルームウェアはセパレートタイプ。
ゆったりとして着心地が良いです。
洗面台は客室の入り口扉の脇にあります。
お出かけの後はすぐに手洗いうがいができますし、バス・トイレと分離しているため意外と使い勝手が良いです。
バスルーム
バス・トイレ。
バスタブ付きです。
上部には物干しロープが付いており、バスタオルを干す際に便利。
アメニティ
アメニティは歯ブラシ、シャワーキャップ、剃刀、綿棒、ブラシが揃います。
朝食 Breakfast
朝食はB1Fのメインバンケットホールにて、ビュッフェ形式でいただきます。
富良野産の小麦を使用したホテルブレッド、クロワッサン。
ふらの牛乳、ふらのヨーグルトチーズ。
鱒いくら丼、北海道焼きアスパラ、北海道産たまごのオムレツ、中富良野大塚豆腐店のお豆腐。
富良野ならではのメニューが多数揃っており、かなり満足できる内容に仕上がっています。
フルーツ盛り合わせに富良野メロンがあれば良かったけれど、そこまでは求めすぎかもしれません。
そう思えるクオリティ。
クロワッサンが焼き上がると、場内に「焼き上がりのアナウンス」を流したりと、少しでもゲストに楽しんでもらえるような工夫も見られます。
北海道産たまごのオムレツは、ソースを2種類から選べます。
ふらの牛乳を使ったチーズソース、牛肉とたまねぎのデミグラスソース。
スイーツは富良野産小麦&ふらの牛乳を使ったマリトッツォ。
1FとB1Fを結ぶスロープには、『北の国から』の作品ごとの要約をまとめたパネルがあり、こちらを見るのも楽しみです。
ニングルテラス Ningle Terrace
森の中にゆったりとした隣棟間隔を保ちながら点在する15棟のログハウス、ニングルテラス(Ningle Terrace)。
自然をモチーフとしたクラフト作品の工房では、手づくりの商品の販売を行っています。
『北の国から ’98時代』にて、雪子おばさんが働いていた「森のろうそく屋」も。
富良野のニングルテラス Ningle Terrace, Furano
森の時計 Morinotokei
ドラマ『優しい時間』で主人公が開いた喫茶店、森の時計(Morinotokei)。
自らコーヒーミルで豆を挽く時間も素敵な体験。
北海道の冬をイメージしたスイーツもどれも美味しいです。
おすすめは、初雪。
珈琲 森の時計|富良野の森の中にある喫茶店 Morinotokei
Soh’s Bar
倉本聰氏プロデュースのバーであり「喫煙目的店」のSoh’s Bar。
ドラマ『風のガーデン』では幾度と登場する場所です。
風のガーデン Kaze no Garden(Windy Garden)
ドラマ『風のガーデン』の舞台となったガーデン、名前はそのまま「風のガーデン(Kaze no Garden)」。
旭川にあるガーデン「上野ファーム」の上野砂由紀さんにより、2年の歳月をかけて植栽されたブリティッシュガーデンです。
450品種、約2万株の季節の花々が咲き誇ります。
富良野温泉「紫彩の湯」
本館の隣にある別館に富良野温泉「紫彩の湯」があります。
PH8.7、アルカリ性の美肌の湯でお肌がすべすべに。
露天風呂とサウナもあり、リフレッシュできます。
源泉名:富良野温泉
泉質:含よう素・ナトリウム・カルシウム・塩化物泉(アルカリ性高張性低温泉)
泉温:26.3℃
湧出量:250l/min
PH値:8.7
温泉付きプラン以外の場合は、別途利用料が必要です。
富良野・ドラマ館
富良野・ドラマ館では、倉本聰氏が脚本を手がけた富良野三部作『北の国から』『優しい時間』『風のガーデン』のオリジナルグッズを販売しています。
気づいた時には「北の国から ガイドブック」「風のガーデン 貞三先生の花言葉 365篇」を手に取り、レジ前に並んでいました。
新富良野プリンスホテルの場所・行き方・アクセス
マップコード:919 553 364*72
JR富良野駅から車で6.4km、約12分。
感想・総評
個人的にTVを持っていないため、普段はドラマはおろかテレビ番組そのものを一切見ません。
今回富良野へ訪問するにあたり、フジテレビ・オン・デマンドを契約。
6日間で『北の国から』1〜24回、スペシャル全8作、『風のガーデン』1〜11回を鑑賞してから訪れました。
ドラマの舞台がホテルの敷地内そのまま残っており、現実とドラマの世界がシームレスに交錯する。
これまでのホテルとは一線を画す、不思議かつ面白い体験でした。
事前にドラマを観ておくと、ホテルを含めた富良野エリアでの滞在が、少なく見積もっても「2倍」は楽しくなると断言します。
朝食では富良野の食材をふんだんに使用したメニューが揃い、PH8.7の温泉はすべすべ美肌の湯。
ホテルの建物に若干の古さが見られる点以外には、非の打ち所がありません。
それはさておき…、拝啓 フジテレビ・オン・デマンドちゃん。
『優しい時間』がコンテンツにないなんて、信じられんぜ!
ぜひ、置いてほしい、と、思われ。
住所:〒076-8511 北海道富良野市中御料
電話番号:0167-22-1111
チェックイン:15:00〜
チェックアウト:〜11:00