札幌の豊平川沿いに佇むラグジュアリーホテル、プレミアホテル TSUBAKI 札幌(Premier Hotel TSUBAKI Sapporo)のホテル宿泊記です。
プレミアホテル TSUBAKI 札幌 Premier Hotel TSUBAKI Sapporo
札幌市内を経て石狩湾へと注ぐ、豊平川のほとり。
豊平橋の脇に構える洋館ホテル、プレミアホテル TSUBAKI 札幌(Premier Hotel TSUBAKI Sapporo)に宿泊しました。
まずは立地について。
大通・すすきのなどの札幌中心部からは離れており、すすきの交差点(ニッカ看板)まで徒歩約14分。
札幌駅北口からはホテルのシャトルバスが発着、新千歳空港を発着する空港連絡バスの降車専用停留所にも指定されています。
1991年、ラマダルネッサンスサッポロホテルとして開業。
後にマリオットインターナショナルのルネッサンスサッポロホテルにリブランド。
2015年に、運営会社のケンコーポレーションが展開する独自ブランド「プレミアホテルシリーズ」となりました(札幌市内にはプレミアホテル中島公園 札幌があります)。
館内はラグジュアリーかつ、クラシックな洋館ホテルといった佇まい。
ゆったりとしたロビーにはアートが展示されており、ホテルと美術館が一体になったような非日常的な空間といえます。
客室とレストランを行き来する際の散策も有意義な時間になるでしょう。
客室は4F〜11F。
総客室数は322室。
冬の身支度に入る藻岩山と秋めく豊平川。
額縁に見立てた窓越しに。
建物はL字型になっており、画像の避難経路図では「上が西(豊平川と並行)」です。
スーペリアツインルーム Superior Twin Room
宿泊する客室はスーペリアツインルーム(Superior Twin Room)。
広さは36㎡です。
ベッドルーム
ヘッドボードの細かな装飾と凹凸は、照明が拡散することで立体感が生まれ、客室内にクラシックでラグジュアリーな雰囲気を作るのに一役買っています。
このヘッドボードのデザインは、クローゼットとも同一です。
カーテンの上飾りはフラット。
ワークデスク周りのしつらえも素敵です。
デスクの上には合皮が敷かれているため、マウス操作もしやすい。
腕時計や装飾品を収納できるボックスも。
このあたりの細かな気遣いにも、格の違いを感じます。
全室36㎡以上のため、大きなクローゼットがあっても窮屈さを感じません。
クローゼットは2つあり、ワークデスク横のクローゼットの上部は液晶テレビとミニバー。
下部は収納と冷蔵庫になっています。
扉を閉めることで視界からモニターを完全に排することができます。
何より外見が美しい。
ラゲッジスペースとクローゼット。
クローゼット内にはセキュリティボックスがあります。
ルームウェアはボタン付きガウンタイプ。
ミネラルウォーター。
表面にはロビー、裏面には採水地である黒松内町のマップとブナ北限の里(北海道遺産)である旨が描かれています。
バスルーム
タイル仕上げの独立した洗面台。
水道水は定山渓の山々でろ過された地下水を地下100mから汲み上げたもので、飲料水として使えます。
シャワーブースとトイレ。
バスタブもあります。
アメニティ
バスアメニティは、アロマドールのローマカミツレ花エキス(保湿成分)配合。
ダージリンティーの香り。
朝食 Breakfast
クオリティが高い、プレミアホテルシリーズの朝食。
プレミアホテル TSUBAKI 札幌も、ご多分にもれず。
北海道産ハーブポークのローストポーク。
ハーブを加えた飼料で飼育したローストポークはその場でシェフが切り分けてくれます。
ソースは北海道産マッシュルームと白ワイン、仔牛のエキス、クリーム、粒マスタードで仕上げたホテル特製。
プレミアホテル TSUBAKI 札幌の朝食の目玉、ホテルブレッド椿&レーズンブレッド椿。
最高級小麦、北海道産の発酵バター・生クリーム、北海道産シナノキ蜂蜜を使ったホテルメイドの食パン。
マーガリン・保存料などの添加物一切なし。
エクセレント!
朝食会場の訪問時間によっては、焼きたてではない可能性もあります。
トースターでしっかり焼き上げることで、焼きたてのような香ばしさがが蘇ります。
道産食材のオムレツは、特製デミグラスソースで。
手羽先グリル、ソーセージ、ベーコンもすべて道産食材。
ホテルの日本料理 花城特製の由仁産卵の玉子焼き、特製煮卵、銀カレイの西京焼き。
和食のメニューも揃います。
プレミアホテルグループ特製のパウンドケーキ。
ブルーベリーがある点も良き。
ホテルブレッド椿は、朝食会場の入口で販売しています。
これはお土産にも喜ばれるでしょう。
手土産のために、プレミアホテル TSUBAKI 札幌を定宿にしている人がいても驚きません。
朝食のクオリティは、札幌市内のホテルトップクラスです。
レストラン
レストランは中国料理の美麗華、日本料理 花城、メインダイニングのイルサリーチェなど、種類が豊富です。
レストランでいただけるのはもちろん、テイクアウトでも販売しています。
写真は、美麗華の五目あんかけ焼きそばと五目炒飯。
ホテルクオリティのお食事を客室の中で食べられるのは嬉しい。
館内のアート
館内にはアートが点在しており、美術館で作品鑑賞している時のような、心地の良い刺激があります。
ロビーの天井画が呼び起こすのは、欧州の大聖堂へ入った時のような懐かしい感覚。
描かれているのは日本地図です。
ロビーの吹き抜けのステンドグラス。
札幌市時計台、北海道に生息する動物たち、クラーク博士の姿は、北海道を代表するシーンです。
このステンドグラスは、両面から鑑賞できます。
この遊び心が良いですね。
お時間があれば、2Fを散策するのもおすすめです。
余談として、サルバドール・ダリの作品についてスタッフさんに訊いたところ、スイートルームの客室内に展示されているそうです。
その他館内施設
エントランスからロビーへつづくオレンジ色の橋。
両サイドの1枚1枚異なる縞模様は木材の断面だと思っていたものの、オニキスだそうです。
明治元年(1868年)、まもなく箱館戦争が始まろうという激動の時代。
札幌に住まう和人の人口は、わずか2家族・計7人。
では、彼らがどこに住んでいたのか。
それが、まさしくプレミアホテル TSUBAKI 札幌の目の前になります。
プレミアホテル TSUBAKI 札幌の場所・行き方・アクセス
JR札幌駅北口からホテルの無料シャトルバスで片道約25分。
JR札幌駅南口タクシー乗り場からタクシーで約10分。
新千歳空港出発の空港連絡バスで約65分。
感想・総評
サービス、ロビーと客室のしつらえ・広さ、朝食の充実度に至るまで、札幌市内で随一のラグジュアリーホテルです。
広々とした空間に展示されたアートを散策するのも素敵なひとときになります。
確かに立地としては便利とは言い難いものの、お出かけの際にタクシーを利用する方であれば、まったく問題なく過ごせるでしょう。
橋をひとつ渡っている分、心理的にも都会の喧騒と離れていおり、ON・OFFの切り替えをしたい方にもおすすめです。
早朝には豊平川のウォーキング・ランニングをしたり、他のホテルにはない過ごし方もできます。
住所:〒062-0904 北海道札幌市豊平区豊平4条1丁目1-1
電話番号:011-821-1111
チェックイン:15:00〜
チェックアウト:〜11:00