チャンギ空港ターミナル4 プラナカン住宅のProjection Mapping

チャンギ国際空港ターミナル4のプラナカン住宅

2017年10月31日に開業したシンガポール・チャンギ国際空港ターミナル4(Changi Airport Terminal4)

2008年に開業した「チャンギ国際空港ターミナル3」は随所に緑が配されて居心地がよく、素敵な空間。
LCCが中心のターミナルとはいえ、さぞかしターミナル4も素晴らしいのだろうと思いながら訪れたところ…、期待値を遥かに超えてきました。

チャンギ国際空港ターミナル4 Changi Airport Singapore Terminal4

チャンギ国際空港ターミナル4の行き方

2017年10月31日に開業したチャンギ国際空港ターミナル4(Changi Airport Terminal4)
チャンギ空港のターミナルの中で唯一「送迎シャトルバス」に乗りアクセスする必要があり、ターミナル2から送迎バスが発着しています。

チャンギ空港ターミナル4行きシャトルバス

チャンギ国際空港ターミナル4

送迎シャトルバスに乗り約5分、ターミナル4に到着です。

日本の空港で「シャトルバスで乗り継ぐ必要があるターミナル」といえば、成田空港第3ターミナルや那覇空港LCCターミナルが思い浮かびます。
言ってしまえば…「低コスト」「デザインよくない」「居心地よくない」国際センスのかけらもない逆三拍子揃ったターミナルです(しろめ)。

チャンギ空港第4ターミナルは格安航空会社向けのターミナルと聞いていましたが、まずは外観が立派。

チャンギ国際空港ターミナル4の建物内部

内観も第3ターミナルの開放感まではありませんが、天井に簡易的な装飾が施されているためか淡白な印象は感じません。

チェックインはキオスクのモニターで。
手荷物の預け入れも機械。
出国審査場には自動化ゲートが設置されていました。

チャンギ空港ターミナル4のフライト情報電光掲示板

(※クリックで拡大します)

フライト情報をチェックしてみると、運航の8割以上はマレーシア・クアラルンプールをハブ空港とする格安航空会社エアアジアです。

フラッグシップキャリアの航空会社は香港のキャセイパシフィック航空、アブダビのエティハド航空、ベトナム航空、大韓航空あたりでしょうか。

行き先は東南アジアの各都市と香港、上海、ソウル。

シンガポールを代表するタイガービアが味わえるタイガーデン(Tiger Den)。

Heritage Zoneのショップハウス

チャンギ国際空港ターミナル4のプラナカン住宅

今回の搭乗ゲートの近くにあるHeritage Zone(場所はG12・G13付近)。
カラフルなショップハウスが立ち並び、1Fは店舗になっています。

かつて貿易の交差点だった東南アジアで商売をしていた商人が現地の女性と結婚して生まれた、プラナカン。



プラナカン博物館でプラナカン文化のルーツを探る(シンガポール)

ショップハウスはそれぞれ年代・様式が異なり、解説のパネルが置いてありました。

ファサードを一枚一枚写真を撮影したので並べてみます。

バロック Baroque 1880〜1900年

チャンギ国際空港ターミナル4のプラナカン住宅(バロック様式)

バロックのショップハウス

Chinatown、Pagoda Street、Mosque Street、Temple Street、Tanjong Pagar Roadで見られる。

ロココ Rococo 1910〜1920年

チャンギ国際空港ターミナル4のプラナカン住宅(ロココ様式)

ロココのショップハウス

Jalan Besara area, Kitchener Road、Petain Road、Geylang areaで見られる。

プラナカン Peranakan 1920〜1936年

チャンギ国際空港ターミナル4のプラナカン住宅(プラナカン様式)

プラナカンのショップハウス

カトン地区のKoon Seng Road、Joo Chiat Road、East Coast Road areaで見られる。

モダンデコ Modern Deco 1936〜1950年

チャンギ国際空港ターミナル4のプラナカン住宅(モダンデコ)

モダンデコのショップハウス

South Bridge Road、Carpenter Street、North Canal Road、New Bridge Roadで見られる。

ショップハウスのプロジェクションマッピング

上の写真をご覧いただき、何かに気づきませんか?
実は、青とピンクのショップハウスがプロジェクションマッピングになっています。

当初肉眼で見た時は凹凸や奥行きに違和感がまったくなかったので気づきませんでしたが、一眼レフカメラで撮影した上の写真を見ると分かります。

5分に1回ぐらいの間隔でプロジェクションマッピングが動き出し、ショップハウスで生活する人々の様子が伺えます。

チャンギ国際空港ターミナル4のプラナカンプロジェクションマッピング

2、30分に1回ぐらいの間隔で素敵な音楽とともに大がかりな演出も。

目を奪われます。
もう少し見ていたい…と、夢中になっていると飛行機を乗り過ごしそうです。

MEMO

動画も撮影しましたが編集が間に合っておらず、後日こちらの記事に追記いたします。

プロジェクションマッピングの仕掛けがないショップハウスも、2F部分の住宅のしつらえがなされており、一切の手抜きが見られません。

トイレ内の壁にはプラナカン住宅に貼られているタイルが飾られています。

おわりに

アジアを代表するハブ空港、チャンギエアポート。
第4ターミナルでこのクオリティ。
悲しいことに、立地も建物も良くない成田国際空港が箸にも棒にもかからないのがよく分かります。

今回のルートは「羽田→宮古→那覇→桃園(→花蓮)→シンガポール→クアラルンプール→羽田」と、JALの国内線以外はすべてローコストキャリアの片道航空券で移動する旅。

エアアジアでシンガポールから羽田へ行く場合、一度クアラルンプールを経由する必要があります。
KLでの乗り換えは面倒ではありますが、チャンギ空港ターミナル4のプロジェクションマッピングは一見の価値ありです!


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