ルアンパバーンの町の、夜明け前。
Sakkaline RoadとSisavangvong Road沿いを寺院の僧侶たちが施しを乞う托鉢(たくはつ)が始まります。
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托鉢 Morning Alms
寺院の僧侶が鉢を持って施しを乞う托鉢(Morning Alms)。
ラオス最大、ルアンパバーンの托鉢の時間帯は毎朝5:30〜6:00頃。
Sakkaline RoadとSisavangvong Road沿いで行われます。
沿道には椅子が並べられており、路上でお櫃に入ったご飯を購入できます。
The 観光地の托鉢です。
寝惚け眼をこすりつつ、ベッドを起きあがる。
通りの様子を確認するためにバルコニーへ出てみると、外は真っ暗。
よく耳を澄ましてみると、人の話し声が聴こえます。
二度寝したくなる自分を抑え、カメラを持って通りへ。
この間たった30秒。
今回は早朝の托鉢を見るのにこれ以上の場所はない、3 Nagasに宿泊しました。
3Nagasホテルの前、Sakkaline Road。
僧侶たちは東側の寺院ワットシェントーン、ワットセーンのあたりから西に向かって歩きます。
さて、想像していたよりも外が暗い。
それもそのはず、もうすぐ年の瀬。
もっとも日が短い季節。
絞りF2.8、シャッタースピード1/30・1/40あたりで、ISOはオートでいこうか?
何てことを考えていたら托鉢が始まりました。
冬場で日が短い。
ゆっくりとはいえ、夜明け前の暗い通りを歩く僧侶。
動く被写体をブレずに撮影するのには苦戦します。
しかし、この時期だからこそ撮れる絵がありました。
フランスの植民地時代を経て独立、ベトナム戦争後には社会主義国家となったラオス。
オレンジの袈裟を身を纏い、施しを受けながら歩く僧侶。
共産主義のシンボルである「鎌と槌」の旗が背景になったかと思えば。
ベンチに腰掛けたサンタクロースも托鉢を鑑賞している。
まるで磁石の同じ極同士が反発するかのような、組み合わせ。
ルアンパバーンの一日が、始まります。