シンガポールの象徴であり一大観光地でもある、マリーナベイのマーライオン公園(Merlion Park)を訪れました。
マーライオン公園にあるマーライオン像とミニマーライオン像、「世界三大がっかり」の理由も納得の「マーライオン跡地」を巡ります。
マーライオン公園 Merlion Park
マーライオン公園(Merlion Park)は、マリーナベイ沿い北側沿いにある公園です。
シンガポール誕生伝説の主役「マーライオン」の像が設置されています。
マーライオンが吐き出す水を、飲み込むようにして撮影する記念写真はおなじみですね。
マーライオン像 Merlion
頭はライオン、下半身は魚のマーライオン像。
像の高さは8.6mです。
然程大きくはないものの、シンガポールの象徴でもある金融街をバックに、勢いよく水を吐く姿は凛々しく見えます。
マーライオンのルーツは、7〜14世紀に成立した海上交易国家シュリーヴィジャヤ王国(室利仏逝)の王子サング ニラ ウタマが、島で野生動物狩りをしている時に出会った一匹のライオンです。
サンスクリット語で「ライオン=シンハ(Singha)」「都市=プラ(Pura)」、シンガポールの由来です。
The Lion City!
補足として、マウントフェーバーのマーライオン近くの壁面アートには「The Lion City」の解説、セントーサ島のマーライオンにはマーライオン伝説のシアターアニメがあります。
ミニマーライオン像 Mini Merlion
高さ8.6mのマーライオン像の真後ろには、高さ2.0mのミニマーライオンの姿も。
ミニマーライオンも、シンガポール河口に設置されていた時代から「本家マーライオンとセット」で、真後ろに設置されています。
マーライオンが世界三大がっかりの理由
シンガポールのマーライオン像は、ブリュッセルの小便小僧、コペンハーゲンの人魚姫とともに「世界三大がっかり」と呼ばれる、不名誉なカテゴリにランクインしています。
ところが、実際にマーライオン公園現地を訪れると、それほどがっかりでもない。
むしろ、マリーナベイの煌びやかさに添えるアクセントとして、これ以上のものがあるでしょうか。
実は、マーライオン像が現在のワンフラトン側に移設されたのは2002年のこと。
マーライオン像は当初1972年9月15日、彫刻家Lim Nang Sengによってシンガポール川の河口に設置されました。
1972年〜2002年にマーライオン像が設置されていた、シンガポール河口の桟橋です。
マーライオンが生まれた場所でありながら、現場にはそれらしい案内の看板は見当たりません。
ただ、ウッドデッキが敷かれているだけのスペースです。
かつてマーライオン像があった面影は一切ありません。
日向ぼっこしている、インド人のご家族連れがいるだけでした。
1977年当時のマリーナベイ。
マリーナベイサンズ、ガーデンズバイザベイ、エスプラネードシアターはもちろん、マンダリンオリエンタルやマリーナマンダリンなどの高級ホテル群も一切見あたりません。
周りの景色がこのような状況では、マーライオンが世界三大がっかりにランクインするのも致し方ないかもしれませんね。
いわば「マーライオン跡地」とも言えるシンガポール河口の桟橋は、マーライオン公園からエスプラネード橋の下をくぐった先にあります。
マーライオン公園見学のついでに、立ち寄ってみてはいかがでしょう。
ジュビリーブリッジ Jubilee Bridge
2015年の夏に訪れた際は、エスプラネード側からマーライオン公園に渡る橋はエスプラネードブリッジ(Esplanade Bridge)のみ。
その後、シンガポール独立50周年を記念して作られたジュビリーブリッジ(Jubilee Bridge)の完成によって、マーライオン公園までのアクセス性が向上しました。
スペクトラ Spectra
マリーナベイで開催される光と水のショー「スペクトラ(Spectra)光と水のシンフォニー」を、マーライオンパーク側から鑑賞。
マーライオンパーク側から鑑賞する場合、マリーナベイサンズ側の噴水ショーはほとんど見えず、放たれるレーザー光線だけが綺麗に見えます。
日〜木 | 20:00、21:00 |
金・土 | 20:00、21:00、22:00 |
SPECTRA(スペクトラ) マリーナベイの「光と水のシンフォニー噴水ショー」
マーライオン公園の場所・行き方・アクセス
マーライオン公園には、MRTの最寄り駅という最寄り駅はありません。
Raffles Place駅(Eastwest Line、Northsouth Line)から徒歩約9分。
Esplanade駅(Circle Line)から徒歩約9分。
南側のワンフラトン前には、タクシーの乗降場・路線バスのバス停があります。
おわりに
シンガポールにあるマーライオン像は、マーライオンパークの2体だけではありません。
シンガポール政府観光局公認のマーライオン像は、全7体あります。