小樽運河 Otaru Canal

小樽運河の夜景

石造りの倉庫群が今も残る、小樽運河(Otaru Canal)へ。

小樽運河 Otaru Canal

小樽運河 Otaru Canal

1923年(大正12年)に沖合を埋め立てて築造された小樽運河(Otaru Canal)

当時、運河の幅員は「現在の運河の幅員の2倍」あり、運河の西にある臨港線の中央分離帯の付近まで伸びていました。
その名残りは、今も北部の北運河で見ることができます。
写真は、全長1140mの小樽運河の中で最も賑わいを見せる、浅草橋より撮影。

小樽運河 Otaru Canal

小樽運河の倉庫群 Otaru Canal

人力車えびす屋のお兄さんの解説によると、当時の小樽も「鰊(にしん)」が豊富に漁れる漁場で、当時の鰊は食用ではなく「綿花栽培のための肥料」として使われていたそう。

運河沿いに多数並ぶ石造りの倉庫の構造は「木骨石造」。
柱や梁などの骨組みは木材を使用し、外壁には小樽天狗山で採れた石、支笏湖を生んだ支笏火山の溶結凝灰岩「札幌軟石」を使用しています。

小樽運河 Otaru Canal

石造りの外壁は断熱性が高く、夏は涼しく冬は暖かい。
さらには防火性能も高いため倉庫の用途に適しました。
ただし冬は極寒の小樽。
暖を取るための火が文字通り火種となって火事になることも多く、現在見られる倉庫群の石造りの外壁にも火事の痕跡である黒ずみを随所に見ることができます。

小樽の倉庫群は札幌軟石を使用した石造り、函館の金森赤レンガ倉庫は赤煉瓦。
同じ北海道にある倉庫でも、構造によって外観意匠が大きく異なる点も、心をひきます。

小樽運河の夜景

小樽運河の夜景

ガス灯の明かりが灯る、夜の小樽運河。
石造りの倉庫群はライトアップされ、穏やかな水辺に映し出された鏡張りの倉庫群が美しい。

小樽運河の倉庫群のライトアップは22:30まで。

otaru.gr.jp/shop/otarucanal

小樽運河の夜景

小樽運河の夜景

小樽運河の夜景

秋の小樽運河

秋の小樽運河

秋は、倉庫の壁を這う蔦が紅葉に。

秋の小樽運河

北運河

小樽運河の北運河

小樽運河に架かる竜宮橋(竜宮通りに架かる橋)の北側。
こちらは「北運河」と呼ばれるエリアで、小樽運河が使用されていた頃の「運河の横幅」を現在も保っています。

小樽運河の北運河

小樽運河の北運河

小樽運河の北運河

北運河にも小樽市指定歴史建造物に指定された石造りの倉庫が保存されており、現在はカフェやライブシアターとして使用されています。
写真は旧渋澤倉庫(1892年築造)。

人力車えびす屋

小樽運河の人力車えびす屋

小樽運河の中央橋や出抜小路で待機している、人力車のえびす屋。
北運河の「一区間」から案内してもらえます。
今回案内してくれた俥夫さんは小樽出身の方で、小樽運河の歴史やまつわるストーリーを話しながら案内してくれました。

ebisuya.com/branch/otaru/

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