リトアニアの首都ヴィリニュスからバスで片道30分。
リトアニア大公国時代に一時的に都が置かれていたトゥラカイ（Trakai）へ。
静寂に包まれた湖畔、湖の孤島に建つお城、カライメ族の郷土料理キビナイが待っています。
トゥラカイ Trakai
静かな湖に四方を囲われた、トゥラカイ（Trakai）。
リトアニア大公国（1251-1795）時代、ヴィリニュスに遷都する前まで首都が置かれていた町です。
ヴィリニュスから約30km西にあり、バスまたは電車でアクセスできます。
半島とも島とも言えそうな独特の形状をした古都トゥラカイの中心部。
南北に縦断する通りVytauto g.（ヴィタウト通り）とKaraimų g.（カライム通り）を北へ向かって歩くと、ガルヴェ湖に浮かぶトゥラカイ城に辿り着きます。
通りを歩いていると家屋や木々の合間から見える湖。
西側はTotoriškių ežeras（トトリシキュウ湖）、東側はLukos ežeras（ルコス湖）です。
ほとりまで歩ける場所があるので、際まで降りてみて撮影するのも楽しい。
Trakai Orthodox Church of the Nativity of the Most Blessed Virgin Mary（19th c.）
Vytauto g.（ヴィタウト通り）沿いには、トゥラカイ城と同じ15世紀に築かれた教会、帝政ロシア時代の旧郵便局などさまざまな年代の建物が点在しています。
Trakai Basilica of the Visitation of the Blessed Virgin Mary（15th c.）
Chapel Colum of St Johyn Nepomuk（17th c.）
Former Russian Imperial Post Office（19th c.）
帝政ロシア時代に築かれた旧郵便局。
Karaim Ethnographic exhibition.
クリミア地方から傭兵として雇われた少数民族カライメの博物館。
The Karaim House of Worship
高木の影が落ちる、湖畔の公園。
ここは14世紀に築かれた「半島の城（Trakų pusiasalio pilis）」があった場所。
一部に城壁の遺跡が残っており、内部には製品芸術展示館があります。
トゥラカイ城に近づくとKaraimų g.（カライム通り）に多数並ぶカラフルな住宅。
マップにはカライメの伝統的住居とあります。
再建されたものやリノベーションされた綺麗な建物も見受けられましたが、この美しい住宅も見るべきエリアです。
トゥラカイ城
孤島に浮かぶ城、トゥラカイ城（Trakų salos pilis）。
現地看板の解説によると「東ヨーロッパで島に築かれた唯一のお城（It is only castle in Eastern Europe that was built on an island）」
14世紀後半のケストゥティス公（Kęstutis）時代、ドイツ騎士団からの攻撃を防衛する目的に城の建築が始まり、息子のヴィータウタス（Vytautas）時代に完成。
グルンヴァルトの戦い（1410年）でドイツ騎士団を撃破。
トゥラカイ城建設時の目的が果たされる。
17世紀にトゥラカイ城はモスクワ大公国との戦争で破壊され、その後20世紀初旬まで約3世紀にわたって荒廃。
現在の姿は20世紀初旬の修復作業により復元された、完成当時の姿を取り戻したもの。
まずはウォーターフロントから。湖に浮かぶ美しい城を色んな角度から眺める。
トゥラカイ城の内部は博物館に。
トゥラカイの郷土料理 キビナイ Kibinai
トゥラカイ観光後は、湖沿いのレストランでカライメの郷土料理キビナイ（Kibinai）をいただきます。
キビナイはミートパイのことで、カリカリの生地の中に豚肉や牛肉、キノコなどの具材が入っています。
トゥラカイの場所・行き方・アクセス
Vilnius Bus Station
ヴィリニュス鉄道駅前にあるヴィリニュスバスターミナルからバスに乗車。
片道料金€2.00、所要時間30分。
Trakai Bus Station
