マリーナベイの潮風が心地良い、シンガポールの憩いスポット。
マリーナベイの水量をコントロールするダム施設、マリーナバラージ(Marina Barrage)を訪れました。
マリーナバラージ Marina Barrage
シンガポールで「マリーナ」といえば、マリーナベイサンズが真っ先に思い浮かびます。
実は、マリーナベイからシンガポール海峡に注ぐシンガポール島の端にマリーナバラージ(Marina Barrage)というダム施設があり、地元の方々の憩いスポットになっています。
マリーナバラージの場所は、植物園ガーデンズバイザベイの奥です。
1955年、シンガポールは隣国マレーシアから半ば追い出される形で独立。
シンガポールの国土は日本の淡路島ほどの広さしかなく、水については隣国マレーシアから購入しています。資源のないシンガポールは国をあげて貯水池を増やし、再生水や海水を淡水化する技術を開発。
その技術を具現化した施設(のひとつ)がマリーナバラージです。
現地の案内によると「マリーナバラージの役割」は3つあり、
- 水の供給:Water Supply
- 水量のコントロール(洪水対策):Flood Control
- マリンレクリエーション活動の環境整備:Lifestyle Attraction
シンガポールの中心地である「マリーナベイの水量を一定に保つ」ダムとして機能しています。
水陸両用バスのダックツアーに参加した際、シンガポールフライヤーの近くでカヤックの練習をしている学生さんたちを見かけました。
マリーナバラージが水位を一定に保つことで常に練習できる環境が整っているのでしょう。
全長350mにも及ぶマリーナバラージのダム。
写真の奥がガーデンズバイザベイイースト(Gardens by the Bay East)、左側がマリーナベイ、右側がシンガポール海峡です。
左のマリーナベイ側の水面が穏やかで右のシンガポール海峡側の水面が激しいところを見ると、マリーナバラージがうまく水量をコントロールしているのがはっきりと分かります。
万が一嵐が来た際には、巨大ポンプで余分な水を海へ排出できるとのこと。
シンガポール海峡に浮かぶ無数のコンテナ船。
遠くに微かに見えるは、インドネシアのパダム島であります。
マリーナバラージのダムの上から撮影したマリーナベイ。
日中はぐったりするほど暑いシンガポールですが、マリーナバラージでは潮風が心地が良いです。
屋上緑化の展望台
マリーナバラージの屋上は天然芝で屋上緑化されており、地元の人たちが芝生の上で凧揚げをしたり、あるいは、お弁当を食べたり。
リラックスして過ごされていました。
あたりを見回しても観光客はいません。
現地の滞在時間が限られている観光客が、わざわざガーデンズバイザベイの奥の奥まで足を運ぶことはないのかもしれません。
実際に足を運んでみると、マリーナバラージからの眺めは壮観。
ガイドブックにあまり掲載されていないような角度からマリーナベイを眺めたり、写真撮影したい方には最適な場所です。
マリーナバラージの場所・行き方・アクセス
マリーナバラージはガーデンズバイザベイサウス(Gardens by the Bay South)の奥にあります。
Circle lineまたはDountown LineのBayfront駅B出口からガーデンズバイザベイに出て、ひたすらマリーナベイ沿いを歩き約20分です。