札幌中島公園を見渡すプレミアホテル中島公園 札幌(Premier Hotel Nakajima Park Sapporo)のホテル宿泊記です。
プレミアホテル中島公園 札幌 Premier Hotel Nakajima Park Sapporo
春は桜、秋に紅葉。
長い冬には一面銀世界となる札幌中島公園。
季節の移ろいを展望するタワー型ホテル、プレミアホテル中島公園 札幌(Premier Hotel Nakajima Park Sapporo)に宿泊しました。
札幌中心部の北のランドマークがJRタワー札幌、東がさっぽろテレビ塔、西が札幌プリンスホテルならば、南はこちらのプレミアホテル札幌中島公園です。
まずは、中島公園に面する立地。
中島公園の西側の入り口「中島橋」まで徒歩約1分。
地下鉄南北線「中島公園駅」3番出口徒歩約5分。
すすきのエリアまで徒歩約8分。
乗り物(地下鉄・タクシー)を乗りこなせば、札幌観光の拠点として十分な立地です。
1988年、ホテルアーサー札幌として開業。
後にケンコーポレーションのグループ会社が取得した際、外資系チェーンのアコーホテルズと提携し、ノボテル札幌としてリブランド。
2016年に独自のブランドに鞍替えし、現在のプレミアホテル札幌中島公園に。
運営会社はノボテル札幌時代と同じ。
一度外資系の血が入ったホテルということになります。
正面玄関には屋根付きの車寄せ。
1988年築の建物のため、躯体にはやや古さが見られます。
しかし、逆の見方をすれば「バブル期真っ只中」に建築されたということもあり、現在の日本では難しい絢爛豪華な一面も。
春には東面にソメイヨシノを一望するラウンジ「カフェ セゾン」は、1F2Fに大胆な吹き抜け。
床材には木材のブロックを敷き詰めており、見るからにお金がかかっているのが分かります。
エレベーターの壁には大理石。
建物は地上25階建。
総客室数は228室。
客室は6F〜23Fにあり、23Fはプレミアクラスのお部屋となります。
デラックスダブル Deluxe Double Room
宿泊する客室はデラックスダブル(Deluxe Double Room)。
客室の広さは33.4㎡。
16Fに位置しており、向きは中島公園を一望する東向きです。
ベッドルーム
インテリアのテーマは、ニューロマンティックモダン。
東側に窓を2つ設けてあるため、明るい室内。
サイドテーブルは片側のみ。
コンセント2口も片側にまとまっているため、若干不便かもしれません。
プレミアホテル中島公園札幌の魅力のひとつ、中島公園の眺望。
中島橋、日本庭園、菖蒲池を眼下に。
エゾヤマザクラ、シダレザクラの姿も確認できます。
続きまして、遠景。
こちらは東側。
中央には、芦別岳と南喜岳(ポントナシベツ岳)。
右手に1415m峰(夕張マッターホルン)を望む。
直線距離にして約80km先です。
少し南に目線を振り、札幌パークホテルの向こう側。
野幌森林公園と、北海道百年記念塔。
その向こうに見えるは、夕張岳。
旧外資系チェーン提携ホテル同士とアイコンタクト。
札幌パークホテルとホテルライフォート札幌の隙間に見えるのは、新さっぽろ駅前のホテルエミシア札幌(旧シェラトン札幌)。
輝きを放つ半球体は、札幌ドーム。
頭大仏殿とモアイ群がある真駒内滝野霊園方面。
その向こうは支笏洞爺国立公園、支笏湖があります。
奥には左手に紋別岳、右に風不死岳の姿を確認。
札幌望岳宿とも言える、北海道の山々を望む素晴らしい眺望です。
4月の満月、ピンクムーン。
番外編として、西向き客室の眺望もご覧いただきましょう。
円山、大倉山ジャンプ競技場、三角山、残雪の手稲山。
札幌のランドマーク西の雄、札幌プリンスホテル。
中央に旭山記念公園。
左手上部には、7月に見頃を迎える幌見峠ラベンダー園。
奥に見える山は左から神威岳、烏帽子岳、百松沢山。
極め付けは、北海道三大夜景のひとつ、藻岩山展望台とロープウェイ。
無料のお茶とコーヒー。
セキュリティボックスはクローゼット内に。
ナイトウェアはボタン付きシャツ型ガウン。
バスルーム
洗面脱衣所の洗面台。
その奥の扉を開けると、トイレとバスタブがあります。
どこかのタイミングで一度リノベーションされているため、一定の清潔感が感じられます。
アメニティ
アメニティ。
バスアメニティはボンペルルのアロマドール。
ダージリンティーの優しい香りです。
朝食 Breakfast
朝食会場は5Fのラ・プロヴァンス。
朝食は、プレートで提供される形式+ミニビュッフェ。
北海道産の食材を多数使用。
素晴らしい!
北海道産あまに牛のハンバーグ。
亜麻仁由来の飼料で育ったあまに牛。
亜麻仁といえば、オメガ3脂肪酸。
羊蹄山麓、真狩村産ハーブ豚の厚切りベーコン。
北海道大地の糧の温野菜。
こちらはスープカレーに浸けても美味しいです。
北海道産真鱈のフライ。
高級パン「ホテルブレッド椿(プレミアホテル TSUBAKI 札幌の生食パン)」を使用した、贅沢なフレンチトースト。
バター、生クリーム、シナノキはちみつも北海道産です。
ホテルメイド スパイシースープカレー。
おかわり自由です。
デザートには、ホテルパティシエ 別海町産マスカルポーネのティラミス。
北海道産小麦「ゆめちから」の角食パン、「きたほなみ」のバタール、フランス産発酵バター仕込みのクロワッサン。
ドリンクの中には、白ワインまでありました。
北海道におけるホテルの朝食といえば、いくらの食べ放題や海鮮丼がフィーチャーされます。
さりとて、食べ放題のいくらは海外産がほとんどですし、海鮮はランチやディナーで食べても良いわけです。
その逆をゆく、北海道産食材を使った洋食プレートは、秀逸。
スタッフさんのサービスも良く、ここの朝食は至上なり。
プレミアホテル中島公園 札幌の場所・行き方・アクセス
地下鉄南北線「中島公園駅」3番出口徒歩約5分。
札幌市電「山鼻9条駅」徒歩約4分。
すすきのエリア徒歩約8分。
平時は札幌駅とホテルを結ぶ無料のシャトルバスがあります。
運休している可能性があるため、事前のご確認をおすすめします。
感想・総評
札幌の大通から距離があるため、「初めての札幌観光旅行」という場合においては、中島公園側は若干不便かもしれません。
けれども、地下鉄南北線の中島公園駅・市電駅にも近いため、乗り物を使いこなせば、利便性も問題ありません。
札幌地下鉄・市電ともにICカードやモバイルSuicaも使えます(ただしオートチャージは不可)。
歓楽街すすきのから近い立地ですが、南8条よりも南側はシティホテルや住宅がメインとなり、閑静なエリアに入ります。
ホテルの立地は南10条。
「公園に面する閑静な立地」と「すすきのへのアクセス利便性」を兼ね備えているとも言えます。
建物には古さは見られますが、許容範囲。
デメリットはエレベーターのセキュリティ、客室扉の間口が狭い、ぐらいなものです。
2005年にフランスのアコーホテルズ系列に鞍替えした当時から、運営会社が変わっていません。
そのためか、サービス面も素晴らしいです。
札幌では屈指のレベルだと思います。
セオリーの逆に張ったかのような朝食の洋定食も美味しかったです。
所有者・運営会社の親会社であるケンコーポレーションは、高級賃貸を主に扱う不動産会社。
プレミアホテルシリーズ、興味深いです。
住所:〒064-8561 北海道札幌市中央区南10条西6丁目1-21
電話番号:011-561-1000
チェックイン:14:00〜
チェックアウト:〜11:00