マレーシアのペナン島(Penang)。
世界遺産ジョージタウンで訪れたスポットや見どころ、首都クアラルンプールからのアクセスを掲載。
ペナン島 Penang
マレー半島の北西部に位置する、ペナン(Pulau Pinang、英:Peneng)。
1786年、イギリス人の探検家フランシス ライト(Francis Light)がペナン島に上陸。
その後、ペナン島はマラッカ・シンガポールとともに、イギリスの海峡植民地(Straits Settlement)のひとつとして発展します。
ペナン島のジョージタウンはいわば、イギリスの海峡植民地のルーツとも言える地です。
入植地となった北西部のジョージタウンには、コロニアル様式(植民地様式)の建物が今も残ります。
「マラッカ海峡の歴史的都市群」として、世界遺産に登録。
マラッカ海峡の入り口でもある立地ゆえ、さまざまな人種・文化が交錯した地でもあり、そのことを示すように町にはイスラム教モスク、中国寺院、リトルインディア、プラナカン建築の建物が入り混じります。
世界遺産の町の中には、お洒落なカフェやショップが点在。
近年はグラフィティアートにも力を入れており、グラフィティアートのプロットマップが観光案内所に置いてあるほどです。
2008年に「マラッカ海峡の歴史的都市群」として世界遺産に登録。
島にはマリンスポーツを楽しめるリゾートエリアがあるため、「世界遺産ジョージタウン観光+リゾート」のように、一滞在で多彩に楽しめる。
マレーシア随一の観光地と言えるでしょう。
ペナン島観光でしたいこと Best things to do in Penang
コーンウォリス要塞 Fort Cornwallis
ジョージタウンの北東部にある、コーンウォリス要塞(Fort Cornwallis)。
1786年、東インド会社のフランシス ライト(Francis Light)が上陸した地点に築いた、星型要塞です。
フランシス ライトのジョージタウン上陸は、トーマス ラッフルズがシンガポールに上陸する1819年よりも33年前の出来事であります。
オランダ東インド会社の紋章と1613年の年号が刻み込まれたブロンズ製の大砲、スリ ランバイ キャノン(Sri Rambai Cannon)。
1871年にイギリス海軍がセランゴールからペナンへ大砲を輸送をする際、海賊に襲われて沈没した「Seri Rambai号」から名付けられたもの。
大砲がこの場所に設置されたのは1941年。
旧日本軍により、北側に向けて設置したとの記述があります。
1884年に設置されたフラッグスタッフと、睨みをきかせる砲台。
ビクトリアメモリアル時計塔 Victoria Memorial Clock Tower
1902年に完成した時計塔、ビクトリア メモリアル時計塔(Victoria Memorial Clock Tower)。
コーンウォリス要塞の南東部にあります。
大英帝国は、それぞれの植民地に特徴的な時計塔を設置します。
マラッカ、イポー、香港、そしてペナン。
セント ジョージ教会 St.George’s Church
1818年に築かれたマレーシア最古の英国教会、セント ジョージ教会(St.George’s Church)。
イースタン アンド オリエンタル ホテル Eastern and Oriental Hotel
1世紀以上の歴史を持つ、イースタン アンド オリエンタルホテル(Eastern and Oriental Hotel)。
コロニアル様式のファサードが美しい。
シンガポールのラッフルズホテルも手がけたサーキーズ兄弟が開業したホテルです。
1885年開業のため、その歴史はラッフルズホテルよりも長い。
イースタン アンド オリエンタルホテル(ペナン)宿泊記|Eastern & Oriental Hotel
クーコンシー Khoo Kongsi
福建省から渡来した邸(クー)一族が築いた中国寺院、邸公司(クーコンシー、Khoo Kongsi)。
敷地内は静けさに包まれています。
ジョージタウンの喧騒が、嘘かのように。
龍山堂の上の真っ赤なパールは、2匹の青いドラゴンに挟まれながら輝いています。
観音寺 Kuan Ying Teng
ペナン最古の中国寺院、観音寺(Kuan Ying Teng)。
地元の人と鳩で賑わいます。
カピタン クリン モスク Kapitan Kling Mosque
インドのムーア様式を取り入れた1916年再建のモスク、カピタン クリン モスク(Kapitan Kling Mosque)。
1801年にカウダー モフディーン(Cauder Mohuddeen)が築いたモスクに起源を持ちます。
マハ マリアマン寺院 Maha Mariamman Temple
リトルインディアの通りにひっそりと佇むヒンドゥー寺院、マハ マリアマン寺院(Maha Mariamman Temple)。
同性一族の橋
中国からの移民が同性一族ごとに集落を作る、同性一族の橋。
西から楊一族、李一族、陳一族、周一族、林一族の橋と並びます。
長閑な雰囲気が漂う、橋の先端部。
本当に手入れされているのか若干疑いながらも、木の板を恐る恐る進みます。
対岸には、マレー半島の町バターワースを望む。
プラナカンマンション Peranakan Manshion
ペナン島に住居を構えたプラナカン一家の邸宅を改装し、プラナカン文化にまつわる展示品を並べるプラナカンマンション。
館内は広く、今回は英語のツアーに参加してみました。
シンガポールの「プラナカン博物館」、マラッカの「ババニョニャヘリテージ」に続き、東南アジアに根付くプラナカン文化の展示をじっくりと見学。
ここの受付スタッフさんが入場料のお釣りで「相当な金額額」をごまかしてきました。
即指摘したところ、謝りつつも正しい金額のお釣りを返却してきたので、可愛いものです。
このあたりが良い意味でも悪い意味でも「いい加減」で、何だか憎めない。
ブルーマンション(チョンファッツィマンション)
パステルグリーンのプラナカンマンションから一転、鮮やかな青が美しい。
チョンファッツィーマンション(张弼士故居)。
ニューヨークタイムズ紙に「東洋のロックフェラー」と呼ばれた客家出身の张弼士の住居だった建物で、リノベーション後に現在の青色に変更されました。
1916年に亡くなった際にはイギリスとオランダが弔意を表すため半旗にしたというぐらいですから、いかに影響力があった人物か伺い知れます。
入場は1日3回開催されるツアー(英語、中国語)のみです。
ペナンの青い邸宅 ブルーマンション The Blue Mansion, Penang
グラフィティ Graffiti
ジョージタウンが2008年に世界遺産に登録された後、町の至るところに描かれたグラフィティアート(壁面アート)。
ペナンのグラフィティアートには「壁面に描かれたウォールアート」と「スチール製アート」の2種類あり、観光案内所に行けばプロットされたグラフィティアートのマップ(Marking George Town)をもらえます。
実際に歩いてみると観光客にウケがいいのは自転車や原付、ブランコといった物理的な物と絵画を組み合わせたトリックアート。インスタを見れば一目瞭然です。
ペナンヒル Penang Hill
ペナン島の中央部にある標高833mの山、ペナンヒル(Penang Hill)。
香港のヴィクトリアピーク(ピークトラム)を思わせるケーブルカーに乗り、世界遺産ジョージタウン・対岸の街バターワースを見渡す高台へ。
ペナン島に宿泊・滞在する Where to stay
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ペナン島の場所・行き方・アクセス Getting to Penang
ペナン島へのアクセス方法は、飛行機、長距離バス、マレー鉄道KTMがあります。
クアラルンプールからペナン島までのアクセス方法・料金・所要時間の目安は「マレーシア・ペナン島の行き方・アクセス」をどうぞ。
「ペナン→クアラルンプール」の飛行機はエアアジアの国内線で移動。
エアアジアの国内線のチェックイン締め切り時刻は「出発45分前」とかなり早いのでご注意ください。
ペナン(ジョージタウン)観光のマップ Map
おわりに
コロニアル建築の歴史的建造物が並ぶと思いきや、狭い路地ではウォールアートに出会う。
路地散策が楽しい、ペナン島ジョージタウン。
ジョージタウンのみの観光であれば、所要時間は1日で足ります。
ペナンヒルやリゾートにも行くならプラスαの時間が必要です。
おわりに、この記事では取り上げていませんが、ジョージタウンの西にあるガーニードライブは旅行者がわざわざ訪れる必要はないと思います。
次はペナン島で訪れていないリゾートエリア「バトゥ・フェリンギ」にも足を運んでみたいと思います。
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