春から初夏にかけて、札幌にライラックが咲く季節を訪れたい創成川公園(Soseigawa Park)。
大通公園とは異なる魅力がある公園です。
創成川公園 Soseigawa Park
「東西方向」を軸にした大通公園と対になるように、「南北方向」を軸に設計された創成川公園(Soseigawa Park)。
創成川公園は、北2条西1から南4条西1にかけて「全7ブロック」に分かれており、公園の中央にはその名を示すように創成川が流れています。
創成川は豊平川の支流で、中島公園の中を鴨々川として流れた後に、ここ創成川、伏籠川、茨戸川、石狩川を経て石狩湾へ注ぎます。
水源を辿れば、支笏湖の北西部にある漁岳付近、豊平峡ダムや定山渓を経て豊平川へ。
創成川のはじまり
創成川の起源は「大友堀」。
二宮尊徳の門下生であり北海道開拓初期に水路を開いた大友亀太郎に由来します。
創成川公園のライラック Lilac
創成川公園の見頃は、春から初夏にかけて、ライラックが咲く頃。
総計200本のライラックが並んでおり、その美しい花と漂う香りに魅了され、思わず歩みを止めてしまうでしょう。
(ただし、ランチタイムの時間帯はオフィスワーカーの喫煙所と化しているめ、早朝または夕方の訪問を推奨します)。
ライラックの位置図・樹種については、創成川公園の公式サイトに詳しい記載があります。
www.sapporo-park.or.jp/sousei/?page_id=929
創成橋 Sosei Bridge
南1条通りに架かる石造りアーチの橋、創成橋(復元)。
1871年に木製の橋として造られた創成橋は、1910年に東京日本橋と同じ石造りアーチに。
親柱の上にあるのは、擬宝珠(ぎぼし)。
装飾としてだけでなく、親柱の腐食を防ぐ機能的な意味合いも併せ持ちます。
創成川公園沿いを歩く
創成川公園の東西には、札幌観光の名所や歴史的建造物が並びます。
札幌大通公園の東端1丁目にある札幌のランドマーク、さっぽろテレビ塔。
国の登録有形文化財になっている日本キリスト教団札幌教会。
外壁には、北海道遺産の札幌軟石が使われています。
約4万年前の「支笏火山噴火」の火砕流が冷えて固まることでできた溶結凝灰岩です。
明治6年、北海道の道路の起点として置かれた北海道里程元標(再建)。
当時の里程元標は木製(トドマツ製)で、高さ約3,630mm。
「札幌建設の地」碑。
京都を模した町づくり構想を練った開拓判官 島義勇の意思を継ぎ、開拓判官 岩村通俊によって碁盤の目の町札幌の建設が始まります。
「銭函から千歳に抜ける道」と「藻岩山山麓を通り篠路へ行く道路の交差点」だったこの場所は、札幌の建設の起点となりました。
札幌から北海道各地へバスで移動したい方はこちらをどうぞ。
中央バス札幌ターミナル。
小樽や旭川はもちろん、函館、名寄、網走まで。
「南1東1」に架かる歩道橋の一部は展望台のように突き出しており、遠景に大倉山ジャンプ競技場の姿を捉えます。
観光客で賑わう二条市場。
狸小路商店街の東端にある1丁目入り口です。
ここから西端の7丁目まで200店舗を超えるお店が連なります。
雪が積もる冬の創成川公園も、夏とは真逆の装いで、魅力的です。